2025年07月26日 投稿者:八田さと子
自然豊かな環境での子育てとキャリアの両立はリモートワークが普及した現代においてもそれなりにハードルがある。なぜなら、都市にしかない職種はたくさんあり、特に子どもが小さい時期は通勤時間や出張の頻度は自ずと制限する方向になる。筆者はこの両立の実現こそが、地方創生の鍵だと考える。
井上さんは小川町で子育てと大学教員というキャリアを両立している一人だ。まさに渦中にいる彼女に子育てと移住の経緯について伺った。
井上家はコロナ禍の2020年に小川町に通い始めた。きっかけは以前住んでいた地域の生協の組合員からの紹介だ。時代はアンチ三密。移住前はマンションに暮らし、家から一歩も出られなかったという。小さい子どもがいる家族にとってのびのび過ごせる小川町はオアシスだった。また、しもざと有機野菜塾にお連れ合いが参加。定期的に通いながら家探しもスタートし翌年に引っ越しが実現した。
井上さんは第二子出産後、町内のNPOが提供する「サポートベリ」という産後ケアサービスを利用した。お世話になったのは30年以上前に小川町に移住し、子育てをしてきた世代。サポートベリを利用したことで人の繋がりもでき、町の情報も得られたという。
さらに保育園のつながりから身近な仲間と子育てサークルを立ち上げた。30以上の家庭が参加し、自然観察会や山歩きなど、親子で楽しめるイベントを行なっている。
小川町の魅力を尋ねると、「有機農家さんの新鮮な野菜が身近にあることが幸せ。それから市民活動が活発なところが好き。」と井上さん。
目下の悩みは通勤と子育ての両立。東京の大学に勤めるが、授業はリアルが基本で週3回の通勤をこなす。リモート会議もだんだん減ってきて同じく大学教員のお連れ合いとの調整が最重要だ。「夫婦のどちらかが小川町で仕事をしていないと厳しいと感じています。子どもが小さいうちは一緒に過ごす時間って大事。」と吐露する。そんな彼女にとって始発電車がある小川町は強い味方。座って、仕事も休憩もできる。そして武蔵嵐山駅と小川町駅の間を走る7分間の車窓から見える山のある風景は四季を伝え、行きも帰りも癒してくれるのだ。
井上浩子さん
大東文化大学 法学部 政治学科教授。専門は国際関係。東南アジアの平和、東ティモール研究者。

<移住サポート情報:電車通勤の子育て世代にも強い味方>
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